試行錯誤の結果、情報共有はLINEのアルバム機能を、問い合わせはGoogleフォームを活用!【天白区/植田学区子ども会】
60名の子どもたちが加入している、天白区植田学区子ども会。「保護者負担の軽減」を中心に、会長の松本さん・副会長の西崎さん・会計の松波さん、学区内の単子会長の宮澤さんにお話を伺いました!試行錯誤の末にたどり着いた手法の数々は、必読です!
【保護者の負担軽減】
役員内の情報共有はLINEのアルバム機能を、外部からの問い合わせにGoogleフォームを活用(下記1参照)
行事の企画・運営は、アシストバンク・おやじの会などの外部団体にも協力依頼(下記2参照)
【保護者のメリット】
子どもだけでなく親にとっても、”異学年交流”で貴重な情報交換ができる(以下3参照)
【広報活動】
行事参加を、新たな会員獲得にも活用(以下4参照)
1.コロナを味方にして、情報共有の電子化・改善を急加速
情報共有に課題を感じている子ども会関係者は多いようですが、運営で工夫されていることはありますか?
西崎さん(植田学区子ども会 副会長)
植田学区の子ども会も、実はコロナの少し前までは回覧板での情報共有だったんです。紙の準備・回覧板の移動の手間・情報把握まで時間がかかるなど、課題を感じていました。徐々に電子化を試みてはいたものの、スマホ組はLINE・ガラケー組はメールと複数の手法が混在したり、電子化を快く思わない方もいたりと、変更には苦労していましたね。
ただ、コロナになって世の中が急速に電子化していく中で、その波に乗る形でLINEに統一することができました。この点では、コロナはありがたかったです。
なるほど!LINEでは、どのような方法で情報共有していますか?
西崎さん
これも、試行錯誤の連続で。最初はノート機能を活用したものの、テキストばかりで読みづらくて。その後に会議議事録でのPDF共有をしたものの、見ようと思ったら閲覧期限が過ぎていたという方が続出。私も何度かやりました(笑)。
これを踏まえて、今は会議議事録や行事案内などの書類は、Jpeg(写真)形式で保管して会議ごとのアルバムを作るようにしました。アルバムだと閲覧期限はないのでいつでも必要な時に見ることができ、テキストだけではなく太字・写真なども使えるので内容理解もしやすくなりました。
電子化した後も、関係者が使いやすい形に改善している点が素晴らしいです!会議や行事以外でも、電子化をされていることはありますか?
松本さん(植田学区子ども会 会長)
子ども会への問い合わせ・入会申込、行事ごとのアンケートなども、Googleフォームで対応できるようにしました。
問い合わせや入会申込は元々は会長の電話番号への連絡でしたが、メールやチャットに慣れている今のご時世、知らない人への電話はハードルが高い。さらには、色々なところに問い合わせ先として、会長の私の個人携帯の番号が書かれるという点で、個人情報の点で不安もありましたね。連絡をする側もされる側も、電子化することで心理的なハードルや負担が下がりました。また、Googleフォームは自動的に内容集計もしてくれるので、アンケートの内容把握も楽にできるようになりました。
Googleフォームは無料で使える機能なので、お金をかけずに楽になる改善ですね!
2.運営形態の工夫で、楽しさアップ・大変さダウン
会の運営に続いて、行事の運営で工夫されている点があれば、教えて下さい。
松本さん
少子化の波もあって単子の会員数が減少しており、1つの単子ではバスの手配が厳しいケースもでてきました。そのため、複数の単子が合同で行事をやったり、学区全体(連合)での行事を増やしたりしています。連合の行事としては、1学期の終わりにボウリング大会、2学期の終わりにいちご狩りがあります。
単子としてはありがたい取組ですが、連合役員の皆さんの負担は大丈夫ですか?
松本さん
連合行事の場合は、企画・主催は連合役員がやるものの、子どもの引率や安全管理は単子役員にお願いしています。通常の単子行事の場合は主催した役員が全てを担いますが、必要な役割を連合役員と単子役員で分担した形です。連合役員としては負担は増えますが、この形であれば対応可能です。
子ども祭りでは、子ども会以外の関係者も巻き込んで開催されているとのことですが、具体的な内容を教えて下さい。
松波さん(植田学区子ども会 書記)
1つ目は、アシストバンクへの講師派遣の相談です。22年はサイエンスショー、23年は大道芸の講師を派遣いただきました。日程・予算・希望テーマなどを伝えるとアシストバンクの担当者から複数の講師案をご提案いただけ、講師の方もこちらの要望を踏まえて子どもたちがより喜ぶ案をご提案いただけました。講師案も実施内容も、自分達だけでは思いつかない案をいただけて、とっても助かりました!
松波さん
2つ目は、おやじの会との協力です。おやじの会はPTA組織で子ども会とは別組織なので、これまでは協力関係はほぼありませんでした。ただ、子ども会の関係者におやじの会とも関わりがある方がいた関係で、昨年のお祭りから協力をいただくようになりました。当日協力が中心ですが、大道芸の皿回しを担当してもらい、お父さん本人も子どもたちも大盛り上がりとなりました。
アシストバンクもおやじの会も、子ども会以外の方々に協力してもらうことで、行事の楽しさはアップして担当者の大変さはダウンですね。
3.子ども会の醍醐味は、親子単体では難しい新たな体験・人との出会いがあること
子ども会に参加することで、お子さんはどのような楽しさを感じていますか?
宮澤さん(植田学区 元植田3丁目子ども会 会長)
本人にとって一番大きいのは、異学年との交流ではないでしょうか。異学年とのつながりは登校する分団くらいしかないので、子ども会でのつながりは貴重です。学校でも、子ども会で知り合ったお兄さん・お姉さんから声をかけてもらったと、嬉しそうに話していました。
さらに言うと、親視点で感じているのは、体験の幅の広がりです。今は小5の息子が会員ですが、クリスマスのアドベントカレンダーや万華鏡作り体験など、意外な体験に楽しそうに取り組んでいる姿が印象的でした。恐らく、家庭内で私が行こうと声をかけても、ぶっきらぼうに「そんなのやらない」と言いますね。親子単体では絶対に出会えなかった体験ですね。
みんなで楽しむ子ども会という場ならではの出来事ですね。お母さまご自身が、楽しいと感じることはありますか?
宮澤さん
私は、先輩ママとのつながりがありがたいです。親の異学年との交流みたいなものでしょうか。私の単子では行事対応をペア制でやっているのですが、基本は高学年と中学年の親がペアになるようにしています。ですので、年上のお子さんがいる親御さんから色々な情報をお聞きできるので、高学年や中学校のことなどがわかってありがたいですね。行事対応のペア以外にも、行事中に色々な親御さんとお話ができるので、貴重な情報交換の場になっています。
4.実際の体験参加での「子ども会って、楽しい!」を引き出すことで、入会を後押し
会員獲得に向けては、どのような取組みをされていますか?
松本さん
毎年、入学説明会で子ども会の説明をしているのですが、今年からは単子説明はNGとなるなど中々苦労しています。
松波さん
最近は個人情報の関係もあるので、アプローチ先の情報ももらえませんしね。
宮澤さん
私の単子では、行事を開催する場合に、少しだけ材料を余分に購入しておいて、会員以外でも参加したい子はどうぞという取組をしています。12月のアドベントカレンダー作りでも、会員以外から数名申込が入っています。過去に行事参加した子の中では入会された方もいて、やはり体験の楽しさや子どもからの口コミは、とても重要だなと感じています。
なるほど!行事開催と一緒に会の勧誘もできれば、追加での手間もかからず負担ないですね。本日は、ありがとうございました!