他子ども会の創意工夫事例

3年生以上の保護者全員で役割分担!LINEもフル活用してムリなく活動【天白区/梅北子ども会】

22世帯/29名の子どもたちが加入している、天白区植田北学区の梅北子ども会。近年の子ども会で話題になる「保護者負担の軽減」の工夫について、会長の古賀さんにお話を伺いました!

【保護者の負担軽減】
全体役員は1年任期で全体業務に集中、3年生以上の保護者全員で個別行事を分担して担当(以下1参照)
LINE機能のフル活用で、肩ひじ張らずに効率化(以下1参照)
前例踏襲する部分と、臨機応変に対応する部分を使い分け(以下2参照)
【保護者のメリット】
未就学児→小学生で急に薄くなる地域・保護者とのつながりを、ゆるやかに保つことができる(以下3参照)


1.全体役員も1年任期、3年生以上の保護者は全員がイベントを担当

1年を通じて、どのような活動をされているか、教えて下さい。

古賀さん(梅北子ども会会長)
年間で10種類程度の行事を開催しています。具体的には、4月の新入生歓迎会が1年のスタートで、10月には小学校の運動会に向けてのかけっこ教室や、町内運動会など。単子以外の連合主催の、6月のソフトボール大会、11月のお祭り、2月のバスツアーなどもあります。

かけっこ教室

10個も行事があるということは、毎月1つ近くとハイペースですね。会長の古賀さんは、大変ですね。

古賀さん
いえ、会長の私は単子の個別の行事にはほぼ関わっておらず、連合主催の行事への関与が中心です。単子の行事の数による負担の重さは感じてないんですよ。

そうなんですね!どのような役割分担をしているのですか?

古賀さん
全体役員としては、単子の会長・副会長・会計が1名ずつの3名で任期は1年、連合の役員が1名で2年任期。あとは、3年生以上の保護者には、1~2つの行事の係をやってもらっています。行事の大きさにもよりますが、行事あたり3~4名の担当者がいる状態です。行事は、その係の人たちの中で日程・内容を決めてもらっていて、私たち全体役員に話があがってくるのはほぼ内容が決まった時です。3名の全体役員としては予算配分やとりまとめなどの全体業務だけの対応で、重い負担感はないですね。

3~4名だと、色々と話し合うのに丁度よい人数ですね。行事の準備は、どのように進めていますか?

古賀さん
基本はLINEです。行事ごとにグループLINEを立ち上げて、ほぼそこで話し合いを進めるので、本番まで1回も直接顔をあわせずに終わる行事もある位です。決まったことをノート機能に入れる、行事の出欠もLINEスケジュールと、フル活用しています。私も含めて、今の保護者世代はプライベートでもかなりLINEを使っているので、その感覚で肩ひじ張らずに活動しています。

ボーリング大会

2.運営は、前例踏襲と臨機応変のいいとこどり

とても柔軟に活動されているご様子ですね。

古賀さん
過去の日報のようなものを目にしたことがあり、今よりもしっかり活動していた時期もあるようです。ただ、全体役員含めて定期的に人が入れ替わるので、過去のやり方を踏襲しなければというプレッシャーはないですね。その時々で、必要だと感じたこと、保護者や子どもたちがやりたいと思ったことを、できる範囲でやればいいと思っています。

とはいえ、過去のノウハウを参考にしたい場面もありますよね?

古賀さん
そうですね。全てをゼロから考えるのは大変なので、ほどよく前例踏襲しています。例えば、年間の行事はほぼ固定で、先ほどお話した係にも必ず1名は前年の担当者を入れるようにしています。また、係は3年生以上の保護者なので、数年は純粋な参加者として行事を体験した後に、役員になります。行事もやり方も必要に応じて変えていけばいいですが、参照したい時にはノウハウを使えるようにしているというイメージでしょうか。
ただ、コロナで数年間開催できなかった行事については、このやり方ではノウハウ継承ができなくて。その時には、現在高校生のお子さんがいらっしゃる保護者の方に、かなり昔のやり方を記憶ベースで聞きつつも、その時の担当同士で相談しつつ臨機応変に進めていましたね。

行事の固定・前任者の継続という前例踏襲と、必要なら躊躇なく見直す・わからない時はその場で考えるの臨機応変さのバランス、素晴らしいです!


3.子ども会は、保護者にとっても緩やかに地域とつながりを保てる場

皆さん、どのようなきっかけで子ども会に入会されるのですか?

古賀さん
1番多いのは、上の子が入会していたから、下の子もというケースですね。あるいは、保護者自身が子ども時代に子ども会に入っていたからというケース。この2つは、「小学生になったら、子ども会に入るもんだ」という気持ちがベースにあるような気がします。
あとは、未就学児時代に、仲良しのお友達が上の子の流れで入っているのを見て、入会するケース。保護者同士も人間関係があるので、安心して入会できますね。子どもにとっても保護者にとっても、信頼できる人からの口コミは効果大ですね!
ちなみに私はこの両方で、私自身が昔子ども会に入っていて、仲良しのお友達が上の子の流れで入会したことで、入会したというケースです。

実際に入会してみて、イメージとのギャップなどありましたか?

古賀さん
活動面でのギャップは、特にないです。幼稚園・保育園時代は、毎日の送迎や頻繁な行事で保護者同士が顔をあわせますが、小学生になるとこうした場がぐっと減って保護者同士の関係が疎遠になりがちです。でも、子ども会にかかわっていると、行事で顔をあわせるので、ゆるやかな繋がりが続きます。ですので、子どもだけでなく保護者にとっても、地域とつながれる場だなとも感じています。

なるほど!しかも、ムリなく活動ができる点も、素晴らしいです。本日は、ありがとうございました!


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